この記録は私が初めて決算跨ぎで初めて成功した銘柄です。2025年3月31日に2024年10月の第4四半期および2025年10月期第1四半期の発表がありました。エイチ・アイ・エスはサービス業であり、海外・個人旅行を中心に売り上げを伸ばしている会社です。コロナウイルスにより世界中の人が旅行に行けない程の状況に陥りました。コロナ前には約8,000億円あった売上高が2021年には8分の1程度になり-640億円の営業赤字に陥っています。そこから、徐々に回復し、2023年10月期に業績が回復し始め、売上高が約2,500億円で10億円の営業黒字になり、2024年10月期にはコロナ期の半分程の3,900億円の売上高および営業利益も100億円まで回復しました。2024年10月期の段階ではコロナ前の売上半分までしか回復していないものの今後も回復が見込まれるため、期待により株価は上昇してる状況でした。
※その当時決算状況が詳細に知りたい方はご自身でお調べください。申し訳ございません。
雇雇用調整助成金の不適正な受給について
業績が徐々に回復し、順調に見えたエイチ・アイ・エスでしたが、雇用調整助成金の不適正受給によって2024年10月期第4四半期の決算発表の延期が2024年11月25日に公表されました。そこから下記のチャートの通り、株価は下落します。(ちなみにこの不適切需給に関しては2021年に報道されていましたが、その詳細はここでは割愛します。)

チャート画像:かぶたんより
そこから、ポジティブなニュースがしばらく出てこず、2024年12月13日に雇用調整助成金の受給に関する調査のIRが公表され、さらに下落し、2025年1月中旬のそこまで下落し続けます。最終的には、2025年1月27日に雇用調整助成金等の受給に関する自主返還のお知らせにより株価は反転し始めましたが、2025年1月31日には有価証券報告書の提出延長申請を公表し、株価は少し下落するものの、2025年3月21日に特別調査員会の調査報告書受領に関しての公表をしたことで、2025年3月31日の決算発表に期待の持てる状況となりました。一方で、株価は2024年10月期の決算等どうなるのかはっきりとはわからず、低迷していると思える状況でした。
決算ギャンブル
私がエイチ・アイ・エスの株価に目を付け始めたのは2025年3月31日の決算日からおよそ2週間前頃です。決算は株価に大きく左右するため、大きな利益が得られる一方で、好決算でも下落する可能性もあるため、ギャンブル性の高いと思います。しかしながら、今回の株価や予想される決算から大きく株価が上がるのではと思い3日ほど前から購入し始めました。決算跨ぎをした主な理由は下記です。
- 2024年10月期の会社予想営業利益は110億円に対して不適切受給による返金額は約62億円のため、2023年10月期より良い決算かつ営業黒字
- 株価は2024年11月25日の1,850円程から20%以上下落し1,300円の底をつけて1,450円程で停滞
- 2025年3月31日には2025年10月期第1四半期決算も公表される
- 2025年10月期第1四半期決算は月次速報により推測ができ前年比で良いと予想できた
- 2024年10月期には配当予定であったが、雇用調整助成金による有価証券報告書の提出遅れによって無配となったが、復配が期待できた
上記の内容から決算3日前から少しずつ仕込みはじめて、平均取得単価は1,440円程でした。
結果とオチ
結果として、2024年10月期の決算は当初予想の営業利益110億円から52億円に下がったものの好決算でした。2024年10月期第1四半期と2025年10月期の第1四半期比で、営業利益が2024年:32億円→2025年:52億円、配当は0円→20円(予想)でした。好決算を受けて株価は15%以上上昇しました。こうなると人間欲が出るもので、もっと買っておけばと思いました。(笑)
決算前日の終値1,428円から1,689円まで値上しましたが、私は1,620円で利確し、69円もの値幅を取り逃す結果に、自称トレーダーとしては、窓埋めを考えると1,700円程まで上がることは予測できたにも関わらず、早売りをしてしまいました。専業ではなく、新幹線の中で売買したとは言え、失態には変わりません。15%以上とれただけでも私には満足ではありました。
決算ギャンブルを推奨するものではないので、十分ご注意の上、トレードしてください。